Scarred Lands

  • ワールドの特徴
    • 「神話」の近さ: GodsとTitansの戦いが終結したのがたった150年前で、世界の地形にも住人にもその影響が色濃く残っています。例えば、Bloodseaは、心臓をくり抜かれて海底に縛り付けられているTitanの血のために赤いのです。又、Forsaken Elfは、あるTitanの死に際の呪いの為に子供が生まれず、150歳より若い者はいません。
    • 対立項: DnDに一般的なGood対Evilの他に、Gods対Titansと言う対立項が重要です。
    • 不自由さ: 文明化されていない荒野の範囲が広く、旅は危険です。Magic Itemを売っている店などはまずありません。
    • 3.0版用: 元々あった世界をD&Dに当てはめたり、AD&Dの時に作られらた世界を「改訂」するのではなく、3.0版用に作ったワールドで、PHB等のコア・ルールに矛盾することなくアレンジするのが巧かったのです(種族はPHBとかなり違いますが)*1。又、3.0前半にWotCのサポートが少なかったClassのサポートが比較的充実していました*2。私が思うに、例えばGreyhawk等より、追加Class等も導入し易いです。
  • サプリメントの特徴
    • ルール/バランス: あまり信頼できません。フリーランス*3や公募を多用していて、WotCサプリメントに比べると、質のバラツキが非常に大きいです。(しかし、Ari Marmel氏のようにSword & Sorcery Studioで実績を作って、今ではWotCでサプリを出すようになった人もいるので業界には貢献したのではないでしょうか。それに、SpellやMonster集を公募で出した当時は、ファンはかなり盛り上がっていました。)
    • 設定/世界観: こちらもブレがあり、概ね前半に出たサプリの方が独自性が強いです。

*1:ClericとDruidの違い、とか、non-EvilなNecromancerが治める都市、とか。後者は3.5版のSkeleton/Zombieの改訂により問題が起きましたが。

*2:PaladinやSorcerer等。オプションではありますがPsionicも位置づけが説明されています。

*3:WotCも外注が多いですが、デベロッパーが比較的しっかりしているのと、基本的にある程度実績がないと使わないのでもう少し安定しています。