モンスター本 (私とD&Dの出会い)

BogusMagus2007-08-20

ナッキーさんのA Practical Guide to Monstersの話(id:nacky7:20070819#p2)で思い出したので勝手に昔話を。

私は小学校の時、父の仕事で何年かアメリカに住むことになりました。それである時、本屋でAD&D(1st)のMonster Manual(1)(Deities & Demigodsだったかも。記憶が曖昧。)を見つけました。日本に居たとき、怪獣図鑑だとか妖怪図鑑だとかが流行っていて(?)私も持っていましたが、ギリシャ神話のモンスターだとか恐竜だとか見たこともない得体の知れないモンスターだとかがごちゃ混ぜに載っていて、何だか判らないけれど数値化されてたりする訳です。びっくりしましたよ。喜んで立ち読みしましたが、結局は、英語が未だ不自由だったこともあり、何の本だかさっぱり分からず(と言うより、単に「図鑑」だと思っていたんじゃないかな)買わずに帰りました。こうして私のD&Dとの最初の出会いはすれ違いに終わりました。

で、しばらく後に、例のモンスター図鑑はD&Dと言うゲームの本だと言うことがやっと分かり、Basic D&D(Box Set; 名称これで良いのかな? Level 1〜3しか対応していなくて、その後はAdvanced D&Dへ卒業、と言うものだった。)を買って貰ったのですが、読んでもイマイチ分からず、とりあえず一人では遊べないことが判明。*1

その後、学校の推薦図書みたいな扱いから、Hobbit→Lords of the Ring、にはまり、そのままファンタジー小説好きになりました。その前は、「世界何とか全集」とかでアーサー王とか童話の類いは読んでいましたが、そう言うエピック・ファンタジーヒロイック・ファンタジーはまさしく衝撃でした。今(?)とは本当に時代が違いますね*2

そうしてある日、学校の図書室に行ったら、そこで不思議なことをやっているグループを見つけます。今でも正確に憶えていますが、AD&DでS1: Tomb of Horrorをやっていました。ひょっとしたらあのシナリオで無ければ気が付かずスルーしていたかも知れません。(そのシナリオは、PLに見せる為に各部屋のイラストが別冊で付いているのです) こうして、私はそのGMが今度彼の家で始めるというゲームに参加させて貰うことになりました(T1: Village of Homlet、でした)。確か6年生だったと思います。

とにかく当時のアメリカ西海岸はファンタジーD&Dブームで、小学生が、学校の食堂で「Stormbringerにはチン○を切り落とす場面があるらしい」と騒然となりMoorcockってMore Cock!(もっとチン○を!)って意味じゃねと冗談を言い、下校しながらMonkとBardはどっちが強いか?と議論していた。別にGeekじゃなくても男だったらD&Dを1、2回は遊んだことがあって普通だった。中学の先生*3が教室の自分の本棚にGorシリーズ(だったと思う。とにかく、表紙からして昔のエロス&バイオレンス。要するにコナンを思い浮かべればok)を揃えていて、貸してくれよと頼むと子供はダメだ、と断られたりした(じゃあ家に置いて置けよ)。高校*4に入って、RPGサークルを様子見に行ったら、顧問の先生=GMに、DragonQuestのPCを作らされたりした...ってこの辺りになると立派なGeekで一般的な話じゃないですね。

結局、諸般の事情により、高校に入ったらRPGは辞めてしまいました。大体、半年もしないで日本に帰って来てしまったし。(その後だいぶ経って19歳の時に再開するのですがその話は割愛)

と気が付けば、モンスター本とは関係のない、本当に単なる年寄りの昔話になってしまいましたが、せっかく書いたのでこのまま残すことにします。

*1:結局、その後も1回も実際には遊んだことありません。

*2:ちなみに、小中の頃好きだった日本の作家は、星新一小松左京筒井康隆平井和正、辺り。あの頃はそういうのがエスエフと言う括りだったw

*3:公立だったのだが小中一貫と言うか、1〜6年=Elementaryと7〜8年=Junior Highがくっついていた。

*4:9〜12年=High Schoolだったので、9年生。