VtESとVtM: Clan(s)
今更言うまでもなく、VtESは旧WoDのVtMをベースにしたCCGです。
よって、ゲーム・デザインの際に考慮されることとして、主に以下の2つのことがある訳です。
- 原作RPGの再現
- CCGとして面白いか
それらに加え、長い歴史を持ち、途中で出版社が変わったりもしているので、そう云う都合もあります。具体的に云えば、最初はVtMとは別の会社(WotC)が出していて、一旦死んだ後に、White Wolfの元で蘇生しました。
Clan(s): VtESにおいては、ClanとMinor Bloodlineと言う名称の違いはなく、全てClanと呼ばれます。
(VtMの)13氏族及びその反氏族: (元祖)Camarillaの7氏族の反氏族は全てClan扱いですが、(元々)Independentの4氏族とSabbattの2氏族には反氏族は存在しません。(しかし例えば、Sabbatに属するFollowers of SetのVampire、はいます。)
上記の7+7+4+2=20のClanが主要なもので、大体同等の扱いです。例えば属するVampireの数に大きな差はありません(少なくともその方向でデザインされているようです。実際はエキスパンションの都合などで差が出ていますが。)。そして、それ以外のClanはマイナーで、Vampireの数も少ないです。
Clan Discipline(s): (少なくとも現在は)表面上は存在せず、該当Clanに所属するVampireのDiscipline(s)を調べることで「推測」するしかありません。
以下は、VtESのルールブックに列記されている順です。
- Camarilla Clans
- Brujah
- Malkavian: VtMと同様、Clan Disciplineが途中から変わりました。
- Nosferatu
- Toreador
- Tremere
- Ventrue
- Caitiff (clanless): Clanとはみなされません。
- Independent Clans
- Gangrel: VtMと同様、最初はCamarilla Clanで、途中から変わりました。
- Assamite: 「個人」ではCamarillaやSabbatにもいますが、Assamite antitribuと言うClanは存在しません。同様にLaibon LegacyのShangoも含みます(Dur-An-Kiと言うDisciplineは存在しませんが。)。
- Followers of Set: 「個人」では(Camarillaや)Sabbatにもいますが、Serpents of the Lightと言うClanは存在しません。
- Giovanni
- Ravnos: 「個人」では(Camarillaや)Sabbatにもいますが、Ravnos antitribuと言うClanは存在しません。同様にLaibon LegacyのKinyonyiも含みます。
- Baali
- Daughters of Cacophony
- Gargoyle
- Nagaraja: Clan DisciplineはVtM Revisedと同じく、Auspex, Dominate, Necromancyです。VtESではScarce(希少)と言う「属性」を持っていて、1回のゲームでは複数出難いようになっています。
- Salubri: VtESではScarce(希少)と言う「属性」を持っていて、1回のゲームでは複数出難いようになっています。
- Samedi: VtMと同様、Clan Disciplineが途中から変更になっている気がします。(ちょっと違う模様。調査中。) Cappadocianと言うClanはありません。(TroglodytiaはSamedi扱い。)
- True Brujah: VtESではScarce(希少)と言う「属性」を持っていて、1回のゲームでは複数出難いようになっています。
- Abomination: 比較的最近の追加で、Clan扱いになっています。Clan Disciplineのような共通点はありません。VtESではScarceかつSterile、の扱いになってします。
- Sabbat Clans
- Lasombra: 「個人」ではCamarillaやIndependentにもいますが、Lasombra antitribuと言うClanは存在しません。同様にLaibonのXi Dunduも含みます。
- Tzimisce: Old ClanやLaibon LegacyのNaglopersも含みます。
- Brujah Antitribu
- Gangrel Antitribu: City GangrelとCountry Gangrelと言う区分はルール上存在しませんが、「個人」の持っているDisciplineはちゃんと(?)2系統あります(跨って持っていてどちらとも言い難いVampireもいますが)。(EnkiduはGangrel antitribu扱い。)
- Malkavian Antitribu
- Nosferatu Antitribu
- Toreador Antitribu
- Tremere Antitribu: VtMに合わせて一旦滅びました。(別にルール的にそう明記された訳ではないのですが、Sabbat Warエキスパンションでは1人もいませんでした。) 現在は何事もなかったように健在です。(その件に基づいたカードが少しありますけれど。)
- Ventrue Antitribu: VtMと同様、最初はClan DisciplineがAuspex, Dominate, Fortitude、でした。これは変更になっていないようです。(ElimelechはVentrue antitribuになっています。)
- Panders: 当然(?)、Clanとして扱われます。
- Ahrimanes: VtESでは滅びず健在です。
- Blood Brothers: VtM Revisedに合わせて、原則Sterile(「抱擁」できない)です。
- Harbingers of Skulls: Cappadocianと言うClanはありません。 Laibon (Minor) LegacyのMla Watuも含みます。
- Kiasyd
- Salubri Antitribu: VtESでは、Laibon (Minor) LegacyのNkulu ZaoはSalubriではなく、Salubri antitribuの扱いで、Obeah DisciplineではなくValeren Disciplineを持っています。
- Laibon Clans: 以下の4つ以外は、別個のClanとは扱われていません。
- Akunanse
- Guruhi
- Ishtarri
- Osebo