Pagan Shore; Culture(文化)とClass(階級)/Profession(職業)
相変わらず、ロクに確認せずに書いています。間違っている部分があったらごめんなさい。
確かPendragonの基本ルールブックの序章だったかで*1、グレッグはKAPの世界が「時代錯誤」的であると書いています。要するに、マロリーの「アーサー王の死」/中世ロマンス小説がベースになっていますので時代考証がぐちゃぐちゃなのは仕様です、と言うこと(だったと思います)。それで、時代に合わせた改変はコンセプト(元ネタの精神)に寧ろ合っていると言うことらしいです。
ともかく、KAPの設定は歴史/伝承/フィクション/KAPオリジナル(解釈というべき?)、が交じり合っているのですが、Pagan Shoreも同様です*2。しかし、KAP(基本)のベースが主に「アーサー王の死」とはっきりしているのに対し、Pagan Shoreは複数のサーガがベースになっていますし、より著者の「創造(解釈含む)」で穴埋めされた部分の比率が高いように思われます。それに、「一般的に」*3、アーサー王物語(伝説)やブリテン島の歴史や伝承に比べて、アイルランドの歴史や伝承には馴染みが薄いので、どの部分が歴史や伝承由来で、どの部分が著者の創作かわかりにくいです。
そう言う訳で、舞台は6世紀のアイルランドと言うより、アイルランドのサーガや歴史などからインスピレーションを受けたファンタジー世界だと思った方が良いかも知れません。
Pagan Shoreを遊ぶ際にちょっとしたハードルになるのが、アイルランドの地名やケルト関係の用語は、発音がよくわからなかったり、定訳がないものが多いことです。カタカナ表記も、文献などによりバラバラなので。普通の(?)英語でもよくあることですが*4、それが顕著だと思います。私は海外のTRPGをGMする際、事前に訳語やカタカナ表記を定める手間を惜しんでテキトウに遊ぶことが多いので、以下もテキトウです*5。
また、Pagan Shoreでは特殊文字を多用しているのですが、面倒なので以下では通常のアルファベットで代用しています。
- Culture(s) 文化
- Class(es) 階級 / Profession 職業
Irish (Gael/Erainn/Cruithni)
Secular Class(es) 一般的な階級(?)
-
- Hunter 狩人: (E/C)
- Mercenary 傭兵: (E)
- Bo-aire (Cow Lord) ボー・オール: 郷士。(G/E/C)
- Flaith (Sovereign) フロース: 貴族。(G/E/C)
- Chieftain 族長: (G/E/C)
- Eachlach (Rider) エーハラッハ: 族長の使者。女性の役割です。(「親の階級表」にはありません。)
Aos Dana (Folk of the Arts) Class(es) 知識階級(?)
Feudal (Irish)
Secular Class(es)
-
- Squire 従者
- Knight 騎士
- Thane*6 (Liege) セイン: 一門(Clan)の長。
- Lord (Earl) 君主(伯爵)
- Lord (King) 君主(王)
Aos Dana Class(es)
-
- Bard バルド(バード)
- Breitheamh (Jurist) ブレーサーヴ
- (Christian) Clergy (キリスト教の)聖職者
Lochlannach
Secular Class(es)
Aos Dana Class(es)
-
- (Christian) Clergy (キリスト教の)聖職者
- Trader 商人
- Skald スカルド: 詩人。
- Godi ゴディ(ゴジ): 神官。