Warhammer 40k Roleplay / Deathwatch
- メンバー: ４人(GM1+PL3)
GM＝BogusMagus。Warhammer Fantasy Roleplay２版はGMもプレイヤーも数回遊んだことがありますが*1、40kは全く初めて。本家ミニチュアや、TRPG以外の派生物も全く経験なし。世界設定の知識は本当に触りだけ。シナリオを入手してから、ネットで情報を漁りました。(便利な世の中になりました(笑)
プレイヤーは３人中１人だけ世界設定に詳しく(ミニチュア経験者)、他の２人はほとんどゼロ(?)。
- セッション
セッションを始める前に、世界設定を知っている村雨さんがかなり詳細な紹介をしてくれました。これが非常に良かったと思います。紹介された事柄が結構シナリオ／セッションに出て来ました。
シナリオ途中でリアルの時間切れ、終わった後で戦闘ルールに関して致命的なミスを犯していたことに気づく、とダメダメなマスターだったのですが、少なくとも私にはとても楽しいセッションでした。
- シナリオ: Final Sanction
Free RPG Dayのクイック・スタート・キット。
上記の通り終わらなかったのですが、紹介用シナリオとしては割とよくできていると思います。
公式フォーラムでも「イベント用のシナリオとしては長すぎるのでは？」と言う意見が出ていて、シナリオ構造が割合フリーフォームな上にエンカウンターも多いです。
また、舞台となる都市の地図が全く無かったり、キャラクター達の通常弾の所有弾数について記述が無かったり*2、とかありますが、公式フォーラムに行けば解決します(笑
要するに、古典的なアメリカのシナリオと言うか、マスターがある程度事前に準備して編集するか、セッション時に臨機応変に対応するか、どちらにせよ、「そのまま遊べる」完成度はあまり高くありません。
しかししかし、プレイヤーとして非常にわかりやすく、40Kらしい／Deathwatchらしいシナリオだと思います。Deathwatchのミッションのフォーマット*3も遊びやすくて良いと思います。
- Warhammer 40k Roleplay / Deathwatch
上記のクイック・スタート・キットの簡易ルール*4を、姉妹ゲームのDark HeresyとRogue Traderのルールブック*5で補完して遊びました。
全員WFRP2ndのルールは知っているので楽でした。*6
私はこういう古典的なゲームは大好きなので高評価ですが、あまりイノベーションはありません。
ルールは基本的にはWFRP2ndをそのまま流用しただけで、大きな違いは少ないです。戦闘に関する数値がインフレを起こしていて、Fantasy Roleplayを遊んだ人が遊ぶとダメージ等が大きくてちょっと嬉しいですが(笑)、これはこれ単体で遊ぶとどんな印象なんでしょうか？ 尤も、FRPでは雑魚を薙ぎ払う感覚ってまず味わえないと思うので、そういうところはだいぶ違うかも知れません。
Deathwatch独自のルールには、クイック・スタート・ルールで言えば、Demeanorがあります。これはキャラクター毎に設定した「気質」に沿ったロールプレイをすると、運命点相当の効果が貰える、と言うようなルールです。Warhammer的には画期的ですが、TRPG全般から見れば特筆するようなものじゃないですよね。FRPや40K全般に追加しても良いルールの気もしますが、PC全員がスペース・マリーン、と言うDeathwatchにこそある意義があるのかも知れません。
ついでにもう一つ。これはクイック・スタート・ルールには入っていなかったので、この時は使用していませんが、solo mode/squad modeと言うルールがあって、能力によってはどちらかのmodeでないと使用できなかったりするようです。何と言うか、(オンライン？ボード？)ゲームっぽいですね。
ところで、FFGはFRP３版を全く異なるルールで出し、40KはFRP２版に準拠したルールにしましたが、私はなぜ逆にしなかったのか不思議です。40KはPCの前提が固定されていますし、FRP３版のようなボード・ゲーム的なデザインに向いていると思うのですが。
まあ前向きに考えれば、Fantasyは２版でサプリは充分出たと思うので、３版で全く違うゲームを作ってくれたお陰で遊び方の選択肢が増えた訳ですし*7、40Kは初めてTRPGになったのでこのようなオーソドックスなもので良いのかも知れません。
