Vampire: The Eternal StruggleとVampire: The Masquerade
(一体誰に向けて書いているのか自分でもよくわかりませんが、気が向くまま書きます。)
言うまでもないですが、Vampire: The Eternal StruggleはVampire: The Masqueradeを元にしたカード・ゲームです。
それで、かなり忠実に世界観を再現できていると思うのですが、当然のことながらTRPGとは違う点も多々あります。
- 世代と年齢
VtMではVampireの「強さ」*1を表す物差しとして、GenerationとAge*2と言うものがあり、この2つはイコールではありません。
しかし、VtESでは、Vampireの「強さ」*3は基本的にBlood Capacityと言う1つの数値で表わされます。この値は、GenerationとAgeを合わせたような意味を持ちますが、それに加えて、経済的・社会的リソース等も含むようです。
VtESのCapacityとVtMのGenerationを半ば無理矢理対応させるとこんな感じになると、以前にどこかで読んだ気がします。
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- Cap. 1 = Generation 14th
- Cap. 2 = Generation 13th
- Cap. 3 = Generation 12th
- Cap. 4 = Generation 11th
- Cap. 5 = Generation 10th
- Cap. 6 = Generation 9th
- Cap. 7 = Generation 8th
- Cap. 8 = Generation 7th
- Cap. 9 = Generation 6th
- Cap.10 = Generation 5th
- Cap.11 = Generation 4th
VtESにはCap.12以上のカードはありませんが、もしゲーム中に作ろうと思えば簡単に作ることができます。
- Methuselah
VtESでは、プレイヤーはJyhadを影から操るMethuselahの役をやる訳ですが、一体どのくらいのAge/GenerationのMethuselahなんでしょうか。
最初期の頃は、何故かVtESのVampire(s)はVtMの設定にはない者がほとんどでしたが、途中から徐々に、VtMから持って来たVampire(s)が増えて来ました。
- VtESのVampire(s)の能力・Discipline(s)
VtESのVampire(s)はCapacityに関係なく、デフォルトではBleed 1、Strength 1を持ちます。
Capacityが高ければ、基本的にはその分Discipline(s)を多く持ちますが、Discipline(s)の代わりに、Titleや特殊テキストを持つ場合もあります。
しかし、VtESではDiscipline(s)を持っていてもそれ自体に意味はほとんどありません。基本的にはLibraryデッキのカードを使用する条件に過ぎず、カードを使用して初めて能力を発揮します。つまり、Potenceを持っているVampireと持っていないVampireが殴りあっても相手に与えるDamageは同じ1点です。
その上、VtESでは、Disciplineを必要とするカードは大半が消費型(transient)、つまり使用した時に効果を発揮し、場には残らず捨て札になります。
よって、Cap.10とか11とか言っても、VtMの「第5世代」をイメージすると驚くほど弱いです。
- Discipline(s)
VtMでは、Discipline(s)はLevel*4が1〜5+、あり、各Levelで1つの能力*5を得ます。Celerity、Fortitude、Potenceは例外で、数値的な違いだけで各Levelに固有の能力や名称はありません。
また、8th Generation以上のVampireはDisciplineはLevel 5までしか取れず、7th GenerationでLevel 6まで、Level 9を得るには4th Generationが必要です。
それと、Level 5までは原則的に皆同じ能力を得るのですが、Level 6以上は同じLevelでも様々な能力があり、そのVampireの個性に合わせた能力を得ます。
VtESでは、Discipline(s)のLevelには下級・上級の2つしかありません。そして各Vampireは下級さえ持っていれば、そのDiscipline(s)を必要とするカードを全て使用できます*6。上級・下級によって効果が異なります。
VtESのカードによっては、VtESのDisciplineの能力をかなり忠実に再現しているものもありますし、名称はそのままですが、中身はだいぶ違うものや、VtESで創作されたものもあります。単にそのDisciplineを使用した行為を示しているようなカードもありますし、Celerity、Fortitude、Potenceの多くは戦闘中のアクション等を表わしているようです。
- 版・バージョン
VtMは版によって色々な差異がありますが、VtESは、VtMの1、2版やRevised版どころか、Dark Age等からも採用しています。